備前国の総社宮

 国内の神社のご祭神を一ケ所に集めたお宮を総社といいます。平安時代初期は国司は国内の神社を巡拝しなければなりませんが、広範囲の地域に点在する神杜を全部巡拝するとなると、大変です。
 そこで、考えついたのが国内の神社のご祭神を一ケ所に集めてお祭りすることでした。
総社宮は、『寄宮』ではありません。
備前国に限らず、それぞれの国にあります。

 祇園の総社宮の創建年代は不祥ですが、平安時代の初期と推定されています。
備前国庁の祭典の場所として設けられ、備前国内、「128神社」のご祭神が合祀されています。

 合祀されているのは、
・首座 特別 9社
和気郡 8社
・磐梨郡 18社
邑久郡 16社
・赤坂郡 27社
・上東郡 4社
・上道郡 14社
・三野郡 10社
津高郡 11社
・児島郡 9社
・小豆島郡 2社
です。

 すでに、「邑久郡」も地図にはありませんが、ここに表されたほかの『 郡 』もすでになくなっています。