2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安仁神社 「勅使屋敷跡」

安仁神社の北数百mの田圃の中に、『勅使屋敷跡』の石碑があります。石碑自体は、昭和41年に建てたものですが、この場所は「御勅使屋敷」と言う小字です。 安仁神社は、平城天皇(第51代の天皇 在位806年-809年)の大嘗祭(おおにえのまつり)の斎田に選ば…

備前の神社災難「明治新政府」

明治政府による、親政の性急な改革の必要性の元、結果的に多くのものを壊し、そして再生して行きました。 宗教的には、祭政一致の古代に復す改革であったから、1867年(慶応3年)には神仏分離令が布かれました。神仏分離令は、本来江戸時代までの神仏習合に…

藤井村 古代塩田跡?

安仁神社がある藤井村はかっては海でした。 その当時の、産業の一つが、「製塩業」です。 邑久郡は須恵器の生産が盛んでした。 この「塩釜跡」は、藤井村が堤防により閉め切られ、江戸時代前の海岸線になった頃の、 安仁神社に納める、「御塩」を生産してい…

藤井村の「水神様」(?)

藤井村の横江地区、丸山谷川から少し離れた(10m位)所にある、「水神様」と呼ばれる『祠(ほこら)』です。 でもなぜこの場所にあるのでしょうか、この「祠」がある場所の近くの小字は、「貝殻塚」と呼ばれています。 当然、かっては、海岸です。丸山谷…

備前国の総社宮

国内の神社のご祭神を一ケ所に集めたお宮を総社といいます。平安時代初期は国司は国内の神社を巡拝しなければなりませんが、広範囲の地域に点在する神杜を全部巡拝するとなると、大変です。 そこで、考えついたのが国内の神社のご祭神を一ケ所に集めてお祭り…

備前国の総社=岡山市祇園

備前国の総社宮は、「祇園」にあります。 「祇園」?旭川荘の南といった方が分かりやすいでしょうか。 どうしてこんな所にあるのでしょうか? 答えは簡単です。国府の近くにあるのです。 備中の総社は、総社市にあります。分かりやすいですね! でも、「備前…

藤井村の「火打坂」

藤井村から、硫黄山の北側「下阿知村」への山道が「火打坂」です。 この「火打坂」からは、南側の「綱掛石神社」「安仁神社」また、西は遠く児島湾を望むことができます。 かって「吉備の穴海」を行く商船を知らせる「狼煙」をあげる場所だったのでしょうか…

藤井村の「牛神神社」

藤井村の子供達は、硫黄山の「火打坂」を越えて大宮小学校に行きました。 以前(30年くらい前まで?)は、未舗装の山道で、急な坂有り、昼なお暗い所有りで、子供には怖かったです。 その途中に、北ノ路の「牛神様」があります。素朴な神社です。

藤井村の「保食神社」

「保食神」です。「うけもちのかみ」と読みます。何故か、昭文社「岡山市」の地図に載っています。 知りませんでした?『yamane』は、「牛神様」だと思っていました。 別称:大宣都比売神(おおげつひめのかみ)だそうです。 ウケモチ神は、『日本書紀』では…

藤井村 vs 吉備津神社の社家『藤井氏』?

吉備の国で、『藤井氏』といえば、吉備津・吉備津彦神社の社家が有名です。 さて、藤井村にある「安仁神社」と「吉備津彦神社」も古代交流があったようですが、 どちらの「藤井」が先なのでしょうか? http://www.mitene.or.jp/~hayamine/file3/kibitu.htm …

藤井村 丸山谷川沿いの「水神様」

先週、「山南ほたるまつり」が「西大寺一宮苗圃公園」でありました。 「yamane」は、不在だったため行けませんでした。ホタルはいたのでしょうか? でも子供の頃、「丸山谷川」には乱舞していたけど、「藤井川」にいた記憶は無いのですが? その「丸山谷川」…

備前の神社災難「大多羅寄宮」

池田光政候の神社の整理は、寛文6(1666)年に藩内の11,130社(やしろ)の由緒を調べて、氏神と産土神の601社を除いては淫祠邪神として廃祀にし、それらの祭神を代官所ごとに建立した71社の寄宮(よせみや)に、それぞれ合祀した施策です。 光政の次代の…

備前の神社災難「池田 光政」

岡山藩主「池田 光政」。言わずと知れた名君です。 後楽園は、三大名園ですが、 「光政」は、「水戸藩主・徳川光圀」、「会津藩主・保科正之」と並び江戸時代初期の三名君として称されているそうです。 まじめもすぎれば問題で、岡山名物の料理「祭り寿司」…

備前の神社災難「金川城主 松田氏」

備中に比べて、備前には「吉備津彦命」を祭神とする神社が少ない。 これには、備前国内での何らかの事情があったに違いありません。 調べてみると確かに、幾つかの弾圧があったようです。 まず、式内社「美和神社(瀬戸内市長船町東須恵)」 の歴史を調べると…

藤井村の「お稲荷さん」

藤井村の「お稲荷さん」は、安仁神社のある宮城山の南東、「咳神宮」から旧安仁神社への参道(?)の途中にあります。昼でも薄暗く、雰囲気があります。 「お稲荷さん」は、宇迦之御魂神(うかのみたま。倉稲魂命とも書く)をお祀りする穀物の神です。 主立…