生活水の供給源「井戸」

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『yamane』宅の南東隅にある「石井戸」。
この季節は、手の届く位まで水があります。
渇水期には、水面は3m位下に下がってしまいます。

かっては、これで生活水をまかなっていました。
もちろん、洗濯やよごれた食器の初期洗いは、川に行きそこで洗っています。(現在でも、)

1950年代は、竹竿の先に、バケツを付けたもので、水をくみ出しそれを、
文字通り「バケツリレー」で運んで「お風呂」に入れていました。もちろん「五右衛門風呂」です。
飲料水は、大きな甕に入れていたのだと思います。

1960年代、鋳物製の手動吸上式ポンプが、台所に設置されました。
井戸から、10m以上は離れていたので工事も大変だったでしょう。

1960年代後半、生活は大きく変わり、台所・お風呂周りがリフォームされました。
燃料が、「薪」等から「プロパンガス」に変わったことが原因でしょう。
井戸に電動ポンプが設置され、蛇口から水が出てくるようになりました。

水道が設置されたのは、いつごろだったでしょうか。1970年代だと思いますが。
水道が来た後も、結構長い間井戸水蛇口は併用していました。

でもいつしか、井戸はその役目を終えてゆきました。
庭への灌水には利用していましたが、今ではそれも、水道です。
井戸から水をくみ上げる作業は、結構大変ですから。
もちろんずいぶん前に電動ポンプはなくなっています。

今では、ひっそりと庭の片隅に佇んでいる、「古井戸」です。