太伯国造 → 神祝命の七世孫の佐紀足尼 →九州の海部出身?

大伯国造(おおくのくにのみやつこ)は、
「軽嶋豊明朝の御世に、神祝命(かむほうりのみこと)の七世孫の佐紀足尼((さきのすくね)」です。

 神祝命系の国造は、「大伯国造:備前国邑久」「吉備中縣国造:備中国後月」
「阿武国造:長門国阿武」「久味国造: 伊予国久米」「天草国造:肥後国天草」と、
瀬戸内海周辺地区(+天草)のみです。
神祝命系は、久米系だとの説もあります。
http://www.myj7000.jp-biz.net/clan/02/021/02107.htm

久米氏の祖「大久米命」は、神武東征の「宇陀の兄宇迦斯(エウカシ)征伐」から見られます。
どうも、九州の海部を出身とする神武の傭兵部隊の様です。(沖縄の久米島??)
神祝命系の国造が瀬戸内海周辺地区(+天草)のみの理由も分かってきます。

ここまで来ると、最初全く関係ないと思っていた、
薬師寺慎一『祭祀から見た古代吉備』では犬島のそばの犬ノ島の丘の上に犬石といわれる巨石の磐座があり、それが沖ツ宮、宝伝の宝神社が中ツ宮、安仁神社が辺ツ宮と考えるべきで、それらはほぼ南北に一直線になっており、沖縄では今も「アニ」という地名や人名があり、犬が隼人とも関係が深く、吉備と海人族の結びつきも深いことから、隼人の海人に関わる神社ではないかとする。』も可能性がないとは言えなくなります。

『安仁神社』の由来がますます分からなくなってきました。