藤井村 備前二ノ宮 「安仁神社」

安仁神社の参道に「一宮道」とありますが、備前一宮」ではありません!『二ノ宮』です。

そもそも、「一ノ宮」とは何でしょう?『ウィキペディアWikipedia)』では、

<一宮(いちのみや)とは、ある地域の中で最も社格の高いとされる神社のことである。一の宮・一之宮などとも書く。通常単に「一宮」といった場合は、令制国の一宮を指すことが多い。
一宮の起源は、国司が任国に赴任したときなどに巡拝する神社の順番とされる。ただし、何らかの文書によって定められていたのではなく、由諸や社勢などによって自然発生的に決まったものであった。二番目に参る神社を二宮、三番目を三宮のように呼ぶ。律令制崩壊の後も、その地域の第一の神社として一宮などの名称は使われ続けた。>

結局「一ノ宮制度」は、927年編纂された「延喜式」での「名神大社制度」崩壊後、
結構感覚的に、受け継がれたモノではないでしょうか。人気ランキングの様なモノです。

なんと言っても、「吉備津神社」は、やはり吉備国一ノ宮です。

安仁神社は、延喜式では、「名神大社」で一番でも、その後没落します。
備前では、やはり「吉備津彦神社」に譲るしかないですね。

でも、「石上布都魂神社」の「備前国一ノ宮」は無理があります。
たしかに、吉備国以前の物部系の拠点ではあるようですが、あまりにオールドパワーです。

たかが、一ノ宮のランキングにこだわるのはやめましょう。神社は、宗教施設です。観光地ではありません。